『太陽と月に背いて』
イギリス=フランス=ベルギー(1995年)
出演:レオナルド・ディカプリオ, デビッド・シューリス, ロマーヌ・ボーランジェ
監督:アニエスカ・ホランド
19世紀、パリ。
天才とうたわれた詩人ランボー(レオナルド・ディカプリオ)は、
当時の大詩人ポール・ヴェルレーヌ(デビッド・シューリス)のもとを訪れる。
若く、才能溢れるランボーに、ヴェルレーヌはすぐさま恋に落ちるが、
愛憎の入り混じった、激しすぎる愛ゆえ、ふたりは別離を繰り返し、
ついには破滅的な結末を迎える・・・。
この大詩人、ポール・ヴェルレーヌを演じるのは、男性です。
つまり、これは同性愛の映画です。
ただし、ロマンチックなシーンなどはひとつもなく、
監督はこの二人の関係を、冷静に、厳しく描き出しています。
妻がいる身でありながらランボーとの関係にのめりこんでいくヴェルレーヌ。
しかし、彼はランボーの才能に嫉妬し、
酒に溺れて、感情を暴力という形で爆発させます。
一方、ランボーはそんな彼をあざ笑いつつも、愛してしまう。
泥沼のような彼らの恋愛は、とてもリアルで、
さらに「詩「」という文学的なエッセンスも加わり、
この作品を芸術的な、格調高いものへと昇華させています。
さて、この映画のイイ男は、レオナルド・ディカプリオ。
彼の「美しさ」だけでいえば、この作品で頂点に達したと言っても過言ではありません。
陶器のような肌に、血色のいい唇。
子供でもない、大人でもない、
女でも、男でもない。
中世的なその容姿は、見るものを男女問わず虜にしてしまうことでしょう。
ちなみにこの映画の中で、彼はオールヌードになります。
彼だけでなく、デビッド・シューリスも、すっぽんぽん。
ロマーヌ・ボーランジェも、豊満な胸を惜しげもなく披露しています。
露出だけでなく、放尿シーンなんかもあるので、
お上品な方は見ない方がいいかも知れません。
この映画、当初はリバー・フェニックスとジョン・マルコビッチで
撮影予定だったそうですが、リバー・フェニックスが亡くなって、
このようなキャスティングに変更になったそうです。
もしもリバー・フェニックスだったら、この作品の雰囲気も変わっていたでしょうね。
この当時、同性愛の映画が流行っていました。
「マイワン・プライベート・アイダホ」とか。
そういえば、最近は同性愛の映画は減りましたね。
特にハリウッド業界では、あまり見受けられない気がします。
そういった時代の流れなのでしょうか。
今はもうすっかり大人になったレオナルド・ディカプリオの、
一番美しかった頃がフィルムにおさめられた、奇跡のような映画。
内容はハードですが、決して観客を突き放したものではなく、
ストーリーを追うごとに、二人の関係に感情移入させられてしまうはず。
ラストシーンには、ホロリとさせられることでしょう。
レオナルド・ディカプリオが昔好きだった!という人も、
今も好き!という人も、是非ご覧ください。
きっと、彼の美しさと、才能を再確認できることでしょう。