『ギルバート・グレイプ』
アメリカ(1993年)
出演:ジョニー・デップ、ジュリエット・ルイス、レオナルド・ディカプリオ
監督:ラッセ・ハルストレム
自分の生まれた小さな町から一度も出たことが無いギルバート。
彼は、障害を持つ弟アーニーと、過食症の母とを気遣いながら家庭を守っていた。
ある日、彼の町へ旅人の少女、ベッキーがやってくる。
自由奔放なベッキーに、ギルバートは少しずつ心を開いていくが・・・。
スウェーデン出身の監督、ラッセ・ハルストレムのハリウッド出世作品。
家族の「絆」が持つ重みを、しっかりと、でも爽やかに描いています。
この作品が成功した理由は、なんといってもキャスティングでしょう。
若きレオナルド・ディカプリオが、初々しい演技を見せているかと思えば、
ジュリエット・ルイスが、独特のセリフ回しで観客を魅了します。
その他脇役も演技派かつキャッチーな人たちばかり。
学生の頃、この映画を見たんですが、こんな町があったら行ってみたいと思ったものです。
ギルバートを演じるのは、ジョニー・デップ。
赤毛のロン毛の彼は、なかなか可愛らしいです。
ギルバートは、町に住む主婦と浮気をしているんですが、
彼女とのちょっとしたじゃれ合いシーンに、ファンはドキドキしてしまうはず。
とにかく、この頃のジョニー・デップの演技は、イノセントです。
観ていて、胸を締め付けられるような表情。
家族への思いと、ベッキーへの思いの間で揺れる心を、
本当に上手に表現しています。
"We are not going anywhere"と、何度もつぶやくアーニー。
ギルバートは、守らなければならない家族を抱えながら、自由を模索し、苦しみます。
状況は少し変わってはいるけど、彼の苦しみはとっても等身大です。
だからこそ最後につかんだ"We can go anywhere"という言葉は、
観客の胸にしっかりと届いてくるはず。
アメリカの田舎町の風景も、この作品の見所の一つです。
草原の夕焼けや、小さな生活雑貨店など、何気ない風景がとても暖かいです。
お正月で家族のあったかさを感じたら
この映画を見て、ぜひほっこりしてくださいね。
きっと、「家族」というものの大切さを、改めて感じることでしょう。